プロローグ

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ハンバーグを半分食べ終えた所で、まったく手をつけていない目玉焼きをうらめしそうに突っついて… そして翔君は上目使いで、チラリとお母さんをみました。 お母さんは、それに気づいて微笑みました。 ……目が…ちゃんと食べようねって言ってる… フォークで黄身を半分にきって…… 目をつぶって…パクっ あれ…いつもより美味しいような… 苦手なサラダも… 不思議と今日は美味しく感じました。 でも…もうお腹いっぱい。 ハンバーグも目玉焼きもサラダも…少しづつ残っています。 「翔君、お腹いっぱい? おかずどうする?」 「後で食べる。とっておいて」 お母さんは笑ってうなずきました。 「ごちそうさまでした」
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