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美喜ちゃんと別れて、ふたりはそぉっと2階の翔君の部屋へ行きました。
ウーシャは本の前に立つと、本が輝き出しました。
「翔、ホントにありがとう…僕は、翔の事を忘れないよ」
「ウーシャ…ウーシャにはもう会えないの?」
微笑を浮かべたウーシャは、本に足をかけました。
「お月さまから見てるよ。 翔の事…ずっと…じゃあね」
翔君が声をかける間もなく、ウーシャは本の中に消えていきました。
翔君はその本を持ち、カーテンをそっと開けるとため息をひとつ着きました。
そして、ベッドに入ると、本を枕元に置いて…
よほど疲れていたのか、深い眠りに入っていきました。
時間は午前0時
翔君の部屋の隣で、新しい部屋がひとつ…出現しました。
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