7.×××

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巨大な掲示板。 大量の文字の中に、やっと自分の名前を見つけた。 「弥白、クラス判った?」 人混みを掻き分けて、純がわたしに寄ってくる。 「あ、純。C組だったよ」 「そっか。頑張って友達作るんだぞー?」 純はいつもの悪戯っぽい笑みで、わたしの頭をくしゃくしゃに撫でた。 「……子供じゃないんだから。 ほら、さっさと戻んなよ。連れの人待ってるよ」 わたし達より少し離れた所で、純と同じくらいの身長の男がこちらを見ていた。 「聖史は本当せっかちだなー。 仕方ねぇ、戻るわ。 またな、弥白」 「うん、またね。 …………ふぅ」 純の姿が遠くなったことを確認してから、溜め息を吐いた。 入試を受けた時から、でかい高校だとは思っていたけれど……。 どこもかしこも人、人、人。 それも、全員同じ一年生だというのだから恐ろしい。 周りでは既に仲良し組が何人か固まっているみたいで、わたしは一気に心細くなる。
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