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「つーばき!お前、何組だったー?」
「うるさいバカ。大声で名前を呼ぶな」
「俺、C組だったぜー!
ていうか、バカって言うな!」
声のした方を見ると、仲が良さそうな男の子二人がそんな会話をしていた。
「お、椿もC組じゃん!またよろしくなー」
「あぁ。
……………はぁ、うざい……」
「! 今、何か言っただろ?!
親友に向かって!」
終始テンションが高いバカそうな奴と、絶対真面目で融通のきかなそうな堅物眼鏡。
我ながら失礼な第一印象だ。
辺りがざわついて喧しくなってきたので、さっさと教室に向かうことにする。
一人歩き出すと、ふわりと甘い匂いが鼻を掠めた。
それに釣られて、振り返る。
女の子と、目があった。
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