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「ん、ふぁあ……もう朝かぁ。」
寝ぼけ眼で目覚まし時計を確認すると、もうすぐ七時になるところだった。やった!目覚まし時計に勝っちゃった!ちょっと嬉しくなり、ベッドから立ち上がる。すると膝に少し痛みが走る。
「あいてっ!……あー昨日の。痣になっちゃってるや。」
ふぅっと溜め息を吐くと、とりあえず恵くんを起こそうと丸まっている布団に手をかけて揺さぶる。
「恵くん、おはようございます。起きて下さい、恵くんってば。」
反応が無いので布団を引き剥がすと、中にくるまっていた恵くんの姿が露わとなる。……完全に熟睡してるよねこれ……。それにしてもなんだか寝ている恵くんは、まるで女の子のようで。何だかこう見ると可愛いなと思い、頭を撫でる。
「……嘘っ!超サラサラ!」
思った以上の指通りに驚きつつ、また頭を撫でていると、恵くんが少し顔をしかめる。やばっ、起こしちゃった?
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