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身体にタオルを巻いて脱衣場へと出ると、着替えを置いたカゴを漁る。……出たよ、ショッキングピンク……。ド派手なソレを見て、何でコレ位しかまともなのが無かったのかとか考えながら、バスタオルで髪の毛を纏め、それを身に付けた。
「うっそなにこれ……嫌だな、早く下着返して貰わないと。」
試着してみるとそれは下は問題ないのだが、ブラは妙に谷間を強調する感じになっていて、歩く度に変に安定感が無いせいか、何時もより胸が揺れちょっと肩が痛い……お母さんに似れば普通だったのにな。……うぅっ。昨日言われた大和先輩の言葉が突き刺さる。別に好きである訳じゃありませんから!
「はぁ……そういや今日休みだったから良かったけど、明日からどうしよう。」
途方に暮れながら、私はTシャツに袖を通し、スカートを履いて、髪の毛をバスタオルから外すと、わしゃわしゃと髪の毛を拭き、ドライヤーをかけてブラッシングする。
「ったた!また絡まった……解くの面倒だなぁ。」
髪の毛自体が細いせいか、私の髪は絡まりやすく、その度に無理やり解いていて、かなり傷んでいた。本当は切りたいけど、お母さんが誉めてくれたから伸ばしているのは秘密。
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