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シャワー室から出ると、ベッドから恵くんが居なくなっていた。何処へ行ったんだろ……そう思い部屋を見渡すと、テーブルには私のメモ帳から破ったであろうメモに走り書きで何か書いてある。
『昨日はありがと、一緒に寝てる時、凄く暖かくて安心した。P.S. いつか必ず僕を好きだって言わせるから。覚悟してね? 恵。』
思った通り、恵くんからの置き手紙。ちょっとP.S.にドキッとしたが、ハッとしてプルプルと首を振る。でも、もしそうなるとすれば多分……いやいや、それは無いよ!うん、うん………。
「あーもう、止めだ止めだ!私が考えても、頭こんがらがるだけだもん。」
考える事を放棄して私はベッドへと身体をダイブさせる。まだ少しベッドは暖かくて、昨夜の事を思い出す。……そういや昨日はあんまりそういう事思わなかったけど、もしかして私達相当大胆な事してたんじゃ……?!かぁーっと暑くなる顔に昴ぶる鼓動。私は昨日なんて恥ずかしい事してたんだろうと悶絶。小声で「はわー!」とか「あにゃー!」とか叫ぶ。なんとか落ち着いてきた頃に、部屋に軽くノックの音が響く。
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