休日編

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「そういや思ったんだけと、涼くんに一つ聞いても良いかな?」 「何だ?答えられる範囲なら答えるが。」 「涼くん、よく頭ポンポンってするよね?何で?」 以前から少し気になっていた事を聞いてみる。何か特別な理由がある訳じゃないんだろうけど、気になるものは気になる。すると私の言葉を聞いた涼くんは少し眉を下げて、「済まない、嫌だったか?」と私に問いかける。私は咄嗟に弁解しなくては!と考え、 「ううん!違うよ?嫌とかそういうのじゃない、ただ何でかなって思って聞いてみたの。だから落ち込まないで?」 少し早口で捲くし立ててしまったせいか、涼くんはポカンとしている。しまった!やっちゃったよ……。だが涼くんはそんな私の気持ちを察したのか、またいつもの表情になる。そして少し照れ臭そうに視線を逸らしながら、 「母さんが昔、こうしてくれたんだ。多分、それが感染ったんだろう。癖のようなものだ。」 そうだったんだ、だから何か安心感というか懐かしさみたいなものがあったんだ、と一人心で納得する私。「ありがとう、少し気になってたの。」と私が言えば、「大したことはない。」と返す涼くん。そっか、だからだったんだ。私がふふっと笑うと、涼くんが「どうした?」と聞く。私は「何でもない。」と言うと、自分の部屋へ戻った。
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