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「あ、そろそろ母に代わります。」
お母さんにケータイを渡す。ありがと☆とまたウィンク。あれ、この人40代だよね?私より若いんじゃないか?と錯覚する。
「じゃあ今から向かいますわね!迎えだなんて……!大丈夫ですよ!なんたって真雪ちゃんが居ますもの♪それじゃあこの辺で!」
ルンルン気分でお母さんはケータイを閉じると、私にケータイを渡し意気揚々とアツシさんの家へ向かおうとする。
「じゃあ真雪ちゃん、行こっか♪」
うん!と言いかけて、うっかり忘れかけていたが、私は凄く重要な事に気がついた。
「お母さんあのさ、一つ良いかな」
「なぁに?」
「事情聴取……」
「……あ、」
その後再度アツシさんに電話して、消防隊の人と警察官に理由を説明して私の誕生日は終わった。
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