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二人用のコップを並べ、珈琲、紅茶を注いでいる時だった。
「………?
着信?」
ポケットに入れていた携帯が小さく振動した(マナーにしてますから)。
「はい、雪斗です」
『ゆっきー!ハロハロー!
お元気』
「うっせぇ喋んなよ」
『毒舌ゆっきー、まだご健在で何より』
この電話の相手は、僕の幼なじみ日暮彼方。
本人曰わく『純粋な(?)腐男子』らしい。
「で?何の用?
内容によっちゃあ…」
『わー!ごめん!
ゆっきーがもしかしたら親衛隊隊長に任命されたかもと思いまして………』
「………」
何故ヤツはそんな事を知っている………。
『あれ?その反応………マジ?』
「ウザイ」
『えぇぇえぇええぇ…ブチッ!
ツー、ツー、ツー』
ふうっ………。
電源でも切ってるか………。
「ユキ~?どうかしたぁ?」
「何でもありませんよ!
今持ってきますから」
………親衛隊長か………。
「嫌すぎる………」
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