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「さあ、着いたぞ赤ちゃんよ」
「いや、いやいや、全然意味分からんのだけど」
狼狽える俺に迫る赤ちゃん。柱の辺りから突き刺さる数十の視線、怖いです。色んな意味で。
「ようこそ、神々が赤ちゃんにされ、絶望に打ちひしがれる人類絶望への抵抗組織。赤ちゃんデストロイヤーへ!」
高らかな声を上げた赤……めんどくせぇ! 全員赤ちゃんじゃねーか!!!
この際何も突っ込まないぞー。人類絶望の下りとか、赤ちゃんデストロイヤーとか。まぁ夢だしな。いつも夢は突然でファンタジーで儚いのだよ。
「お前も闘うのだ。奴等と」
俺の肩にパンパンの手が置かれる。ムギュゥって音がして、手が肩に吸い付いて暴れだした。
「いてえ! いてえから! なんだてめえ」
邪魔だったので思いっきり蹴飛ばした。光速――いや音速位のスピードで飛んでいく赤ちゃん。
「おっ?」
体が軽い。
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