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すぐに母親はどっかいったからよかったものの、俺の女の娘センサーが作動……してないっ!? 不覚! 作動できない! 機能不全!
「俺のボッ機能がぁあああああ」
まあいいや、赤ちゃんだし。赤ちゃんに性機能なんて不純物は不必要です。
「あ、そうだ。試しに剣呼び出して見ようかな」
あの赤黒いイカッティな剣のことだ。あ、いや、勘違いしないで? 僕の赤グロテスクのビッグソードは今封印されてるから勘違いしないで? あと決して違うからね!? 変な剣の話したから思い出したんじゃないんだからね!?
「神よ力の片鱗を授けたまえ」
俺がその言葉を放った刹那、右手ががブゥンと淡く赤い煌めきを見せて光の粒子がくるくると周りを漂う。
『な、なんだこれは』
次元にヒビが入った。黒く亀裂が入った空間がガラスを弾いて、中から鋭い刃が姿を現し現世に顕現した。
『うおおお、おお!』
力が俺に吸収されていく、力が溢れる。赤黒い何かが俺の身体を纏い、ローブに変貌する。
『出でよ! 絶望の刃よ!』
弾けた空間から、バチバチと紅蓮と漆黒の本流が迸(ほとばし)り――。
「何も起きませんでした」
実に俺はびっくりである。声に出てしまうくらいびっくりな程なにも起きなかったんです。お陰で果てしない妄想に走っちゃった位だよあははは。
「あのクソベイビー嘘こきやがったな」
完膚なきまでに泣きわめかせてからぶっ殺してやる。
ぼとっ。
「なんか落ちてきたってうわあああああ」
俺が呼び出したのか? 俺が呼び出したのか?
肉棒がベビーベッドに転がってます。ええ、あの赤い肉棒です、大きさでいうとビッグマグナムと言えば宜しいでしょうか。
「神の力ふざけすぎだろ!」
ってか神の力の片鱗じゃないよね!? ぶっ殺してやるって思った瞬間ぱっと光って落ちてきたもん。
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