第一章

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私は、一九九二年に生まれた。名前は鈴木梨香 私には九つ上の姉がいた。鈴木理沙。これからの話す話は私が生まれる前。当時の九歳であった姉から、私が十三歳の時聞いた話である。 母は十九歳の時姉を孕んだ。 相手は中卒の定職にも就いていなかった二十三歳の男。 幼い頃から姉は私達の親から虐待を受けていた。両親からの暴力。物心ついてからは、父親からの性的暴力。 そんな生活の中、私が母親のお腹の中に宿った。 その時、父親はまったく働いていなかった。なので、母親が水商売で生計を立てていた。 その中、私は出生した。 その頃、姉への虐待が限度を越えるものとなっていた。それに気付いたのは、当時姉のクラスを受け持っていた、佐藤先生だった。
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