虎の子

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カモフラージュされてはいるがドアノブのようなものがついている 「あれか?」 俺はなんとなく子猫に聞いてみた 『ニャー』 うっすら子猫が頷いたような気がした 「そうか」 俺は壁まで行き、ドアノブを引いた スッと壁が開き、 階段が現れた 「なるほどね、上か」 外から見ても内側から見ても2匹以上入るスペースがなかったのは 上に部屋があるからだった 俺は意気揚々と階段を上がっていく もう少し もう少しでこの子猫を両親のところに返すことができる
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