2.求めて求められて。

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もう限界、こんなとこ出ていきたい。 「もう、うんざり!」 そう言い残し家を出た。 この財閥の一人息子として昔から大切に育てられた。 それは今でも感謝してる。 でも、僕は僕じゃなくて お母さんやお父さんの"理想"で育てられた。 僕は別に裕福な生活なんかしなくたって良かった。 朝起きて学校に行って、放課後友達とクレープ食べたり…サッカーしたり。 帰ったらご飯を食べて、ぐっすり寝るの。 そんな当たり前な事は、僕にとってとても 羨ましかった。
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