1.不思議な夜。

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「ああもう、寝るのはえーって。」 涼介を軽く叩いて、グラスに入った残りの酒をグーッと飲んだ。 「オッチャン、今日涼介の奢りだから起きたら請求していいから。」 「若いのはいいねぇ~。またいつでも来な。」 「おう、」 龍太郎が振られた会=俺を励ます。 だよな? だから、励ます=奢り。 だよな?うん。 俺は上着を羽織り家に向かった。 ――――――――…… てきとーにとぼとぼ家までの道を歩いていたら 「やめてっ!離してよ!」 何処からか聞こえてきた声に足を止めた。
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