2.求めて求められて。

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「侑李様、見つけましたよ」 「…………っ」 クレープを食べ終わって、ベンチに座って少し話していたら、僕の家へ仕える人がやってきて、思わず繋いでいた手を離した。 「侑李…?」 心配した顔の龍太郎に、もう何も言えない。 「行きますよ、侑李様」 「おい、やめろよっ!」 数人の執事が僕を捕まえた。 「り、りゅうたろ…っ」 ダメだよ、こんな人たちに逆らえない。 「侑李っ、待てよ…!」
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