2.求めて求められて。

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「龍太郎は…っ、僕を僕として、見てくれたんだ…!」 龍太郎…僕は、君をちゃんと見ていたかな。 明日また、龍太郎に会えるのかな。 「…龍太郎」 さっきまで笑っていた、くまのぬいぐるみが 何だか悲しんでいるように見えた。 …まるで僕のように。 「侑李…心配したのよ」 「今日はもう休みなさい。明日話を聞くから」 「………はい、」 家につけば、お母さんとお父さんが居た。 小さく返事をするとすぐに部屋に行き、ベッドに潜った。 「うぅ…っ、りゅう…/」 もう、狭いベッドじゃないんだね。
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