2.求めて求められて。

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ちゃんと繋がれた手には、ぬくもりがあった。 「ね、ねぇ…どうしてここまでしてくれるの?捕まったら龍太郎…っ」 「大丈夫だよ。侑李と会って少ししか経ってないのに何でだろ、ずっと求めてる。」 「りゅう…っ」 だめだ、龍太郎が好き過ぎてもう絶対離れたくない。 「とりあえず、家行こう」 「…うんっ」 このまま…手を繋いだまま、どこか遠くに行ってしまいたい。 誰にも邪魔されない、二人だけの世界に。 ずっとずっと…二人だけの。
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