3.君と僕と静寂

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ベッドで話していたら、入口にもたれた涼介がこっちを見ていた。 「なんでお前はいつもすぐ現れるんだよ!」 「いやぁ…雰囲気ぶち壊しちゃ悪いと思って。」 「…ったく、今日なんでここに?」 「それがよぉぉ…っ」 龍太郎が話すと涼介は急に眉を八の字にさせ、龍太郎にすがり付いた。 「ゆうとくんに会いたいけどバイト、クビになっちまって…」 「まじで?…早く探さないとゆうとくん他のやつに取られちゃうぞ」 「や、やめてくれよぉ…」 ゆうと、? この名前は龍太郎と出会ったときから、引っ掛かっていた。 「そのゆうとってどんな人?」 僕はベッドで龍太郎の膝に座りながら聞いた。 「あ、侑李はわかんないかもだけど…細くて身長でかくてなんか…女みたいなやつ。」 「それって、ローズの?」 「えっ、侑李ちゃん知ってるの?!」
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