1.不思議な夜。
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女の子は手首を縛られたまま、涙をボロボロと流していた。 でも公衆トイレには女の子一人しか居なくて。 「ごめん、少し痛いけどテープ剥がすね?」 女の子の頬に手を添えてゆっくりとテープを剥がして、肩に着ていたパーカーを掛けた。 「あ、りがと…っ」 「……!」 か、可愛いぃいいい! 「あ、あ、いえあの…はいこれ」 ポケットからハンカチを出して渡した。 キョドってるよ自分。
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