3.君と僕と静寂

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「ん…」 ゆっくり瞼を開け目を擦る。 時計は朝の10:00を指していた。 「寝すぎた…」 なんて思いながら大きくあくびをして隣をみた。 「あれ…」 隣には龍太郎は居なくて少し胸騒ぎがした。 僕は飛び上がって部屋を探した。 龍太郎はベランダからすぐに出てきた。 「あ、おはよ…居ないから心配した」 「ああ…ごめん」 ねぇ、なんで… なんでそんな顔するの? まるでもう会えなくなるみたい… 「龍太郎…キス、して」 ほら、不安を消して。
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