5.君が居ない夜と孤独

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「涼介ぇ、ぼく…ぼく…っ!」 「うん…っ言わなくていい…。」 「うわぁ…ひっく/」 涼介は僕の頭を撫でて抱き締めてくれた。 龍太郎には敵わないけど、今は誰かのぬくもりがそばにあってほしくて。 「龍太郎に頼まれて来た」 「え…っ?」 龍太郎が……? なにそれ、 ……意味わかんない/ 「今は辛いかもしれない…だけど絶対…絶対2人なら大丈夫だから…」 「ふぅ…っう/りゅう…!」 龍太郎…? やっぱり貴方は凄く優しい心の持ち主だね。 出会ったときもそう。優しく抱き締めてくれたし、少し変だったけど優しい言葉を掛けてくれた。 いつだって僕は、龍太郎でいっぱいだった。 「涼介…、僕どうしたらいいのかなぁ…?」 「今は待てばいい。ゆっくり考える時だよ。俺だってそばに居るし、もちろん裕翔くんだって。」
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