5.君が居ない夜と孤独

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襲われそうになった時、初めて僕を助け出したのは龍太郎だった。 初めて誰かのベッドで一緒に寝たのも龍太郎だった。 初めて誰かを好きになったのも龍太郎だった。 初めて自分を捧げたのも、龍太郎だった。 全部全部、初めては龍太郎だったのに…/ これからも龍太郎だけで良かったのに…っ/ 「龍太郎が好きだよ…っ」 僕はもう、ひとりぼっち。 龍太郎が隣に居ないなんて、耐えられない。 いつだって僕は龍太郎のために頑張ってきたの。 「侑李ちゃん本当にあいつ好きだなぁ…。」 「当たり前でしょ、僕が居ないからって龍太郎に手出したら許さないんだから/」 「ふふ、ないない。……でも、自分を大切にしなよ。ほら、寒いし家に帰ろう?送ってく。って言ってもすぐだけど」 「………本当に龍太郎とは終わっちゃったんだね…」
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