1.不思議な夜。

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唾が飛び散るくらい言い合ってると、"俺が助けた"女の子がお腹を抱えて笑いだした。 「ほんっと、面白い!5290円くらいで喧嘩しないでよ」 「ちょっとお嬢さん、5290円つったら何回ゆうとくんと会えると思ってるんだよおおお!」 はぁ…始まったよ、山田のゆうとくん話。 「多分こいつ、もう止めれないから帰ろ。家どっち?」 「………あっち」 「ん、行こうか。」 女の子が指を指した方へ足を進めた。 「そういえば、名前は?」 「ゆうり。」 「へぇ、侑李ちゃんかぁ。」 「いや女じゃないけど」 ………………オヨヨ?!
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