5.君が居ない夜と孤独

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目に入ったのは龍太郎がゲームセンターでとってくれたくまのぬいぐるみ。 あれから大切にしてたんだ。 だって初めてのプレゼントだもん。 「龍太郎…っ。」 ぬいぐるみを抱き締めただけなのに涙が出たの。 龍太郎が居ただけなのに毎日が楽しくて、1日1日があっという間に過ぎて… ずっとこの先も龍太郎と一緒だと思うと、嬉しくて仕方がなかった。 だけど… 「寂しいよぉ…っ/」 静かな部屋に孤独な夜。 テレビの音も、音楽の音も、龍太郎の笑い声も一切しないシンとした部屋だ。 寂しくて…なんだか怖かった。 「失礼します。」 「雄也、」 「ホットミルク持ってきました。侑李様、今夜ご一緒させてもらっていいですか?」 「うん、」
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