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目に入ったのは龍太郎がゲームセンターでとってくれたくまのぬいぐるみ。
あれから大切にしてたんだ。
だって初めてのプレゼントだもん。
「龍太郎…っ。」
ぬいぐるみを抱き締めただけなのに涙が出たの。
龍太郎が居ただけなのに毎日が楽しくて、1日1日があっという間に過ぎて…
ずっとこの先も龍太郎と一緒だと思うと、嬉しくて仕方がなかった。
だけど…
「寂しいよぉ…っ/」
静かな部屋に孤独な夜。
テレビの音も、音楽の音も、龍太郎の笑い声も一切しないシンとした部屋だ。
寂しくて…なんだか怖かった。
「失礼します。」
「雄也、」
「ホットミルク持ってきました。侑李様、今夜ご一緒させてもらっていいですか?」
「うん、」
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