5.君が居ない夜と孤独

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「私は昔から侑李様をそばで見てきました。侑李様の新しい一面を見れるたび、侑李様に惹かれていきました…。」 「………………っ」 そう言われてぎゅっと雄也に抱きしめられた。 今の僕には、このぬくもりが優しすぎて…胸が苦しくなった。 「侑李様が居なくなってしまうのが怖いです…っ。」 「………居なくならないよ、僕は。」 静かに抱きしめられた腕を離した。 「雄也と僕は昔から一緒だったでしょ…?雄也の悲しみだって苦しみだって僕は知ってる…。だから雄也を1人には出来ない。」 「侑李様…/」 「でも…っ!」 僕はどうしたらいい? 「でも…っ、雄也も大切だけど…龍太郎はもっと大切な人なの/」 「………っ、」 「雄也…。」 ごめんね、雄也。
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