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「お前を心配して来たのに、こんなの龍太郎らしくねぇよ!」
怒鳴った涼介に少し苛立ちを覚え、俺もむきになってしまった。
「心配しろなんて頼んだ覚えねぇよ!だいたい俺らしいって何だよ…っ、もう疲れたんだよ!」
負けじと怒鳴った俺に涼介は少し溜め息をついた。
俺…呆れられてる?
そりゃそうだよな。こんなの八つ当たりだよな…
「お前、もっと明るい奴じゃんかよ…。今は確かに辛いと思う。でも、耐えるしかねぇんじゃねぇの?」
「…………。」
「侑李ちゃん、言ってたぞ。龍太郎にはいっぱい感謝してるって。だからいつか絶対ありがとうって伝えるって。」
「………っ/」
侑李が…?あいつ……っ/
感謝するのは俺だっつーの……!
「ごめん、俺がバカだったわ。八つ当たりしてごめんな……」
「絶対お前らは大丈夫だから。それは俺が保証する」
「ありがとう…涼介、お前やっぱ最高だわ、」
そう言うと涼介は優しく笑った。
「よしっ、龍太郎目閉じろ。」
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