7.愛してるのサイン

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龍太郎に支えられながら敷地内を歩き、中に入る。 「雄也…」 「何となく、来る気がしてました。奥の部屋に奥様たちがお待ちです。」 「ありがと、ごめんね」 はいったらすぐに雄也が居て、何だか先を読まれてたみたい。 さすが、だよ本当に。 「失礼します、侑李です。」 お母さんたちが居る部屋のドアをノックして龍太郎と中に入る。 心なしか龍太郎の顔が強張ってる。 「君か、噂の龍太郎くんは。」 「初めまして。」 「まぁ座りなさい。」 大きな部屋にテーブルを挟み、お母さんとお父さんが座っていて、その前に龍太郎に支えられながら僕たちは座った。 入口付近には雄也だって居る。 「あの…お父さんっ」 「侑李は黙ってなさい。」 「はい…。」
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