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「龍太郎くん、侑李とはどういう関係なんだね?」
「侑李とは、愛し合っています。」
どっと汗が背中を伝うのがわかった。
龍太郎は動揺1つ見せない、でも僕の手をぎゅっと握ってる。
「君…自分が何を言ってるかわかっているのか?!」
「お父さん…!」
「認められない恋愛をしてるのはわかっています。…でも、それでも侑李を愛してます。侑李がこんな姿になってしまったのも、全ては僕の責任です。それは、最後まで…この先ずっと侑李を愛するという証です。」
「皆に認められなくたっていい…お父さんとお母さんだけには…っ、わかってもらいたいの…/」
龍太郎じゃなきゃ、だめなの。
龍太郎じゃなきゃ、意味ないの。
「お願いします…っ!」
「りゅう…っ。お父さんお願い!」
龍太郎は土下座をしてお父さんに訴えた。
そんな姿を見て胸がきゅっとなった。
こんなに僕は、愛されてる……。
「龍太郎くん」
「はい…」
「本当に侑李を幸せに出来るか?」
そんな愛が、奇跡を生んだのかもしれない。
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