夢の中の君

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「おはよう。」 「おはようございます。葵衣さん。」 「おはようございます…お父様。お母様。」 私の名前は立花葵衣(タチバナ アオイ)。 今は大学2年生で都内の大学に通っている。 父である立花崇はIT会社を経営している。 つまり社長ってこと。 仕事のことは難しくて私にはわからないけれど…都内にある高層ビルで父は働いていて、かなり大きい会社のよう。 母の香奈は昔、父の会社で秘書をしていたらしい。 それが2人の馴れ初めみたいだけど、詳しいことはあまり聞いたことがない。 「葵衣さん? 今日大学は何時に終わるんだい?」 父がコーヒーを啜りながら、尋ねる。 「今日は、16時半には終わるはずです。」 「そうか…」
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