夢の中の君

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「実はね…今日葵衣さんに会わせたい人がいるから夜時間を空けてもらえないか?」 父が会わせたいと言う人が気になったが… 「……わかりました。」 何も聞かず承諾した。 「では、出かけて参ります。」 「あぁ…迎えは山下くんに頼むから。」 「はい…」 山下くんと言うのは父の秘書さんでいつも私を毎朝学校まで送ってくれる。 『普通、自分の会社の秘書が…いくら社長の娘だからと言って、学校まで送ることなんかしないでしょ!?』と疑問を口にしたかったが、父にそんな質問をしたことはなかった。 出来ないよ…全部私のためだもんね。
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