第一章 ~日常~

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『よぉ~また都合のいい時に出てきちまったみたいだなぁ… ラッキー。 しかも、財布あるじゃねぇか。 相手は酔っ払いなんだ。 少しだけ借りて、後は戻しておけばいい…』 「嫌だ!!!」 しかし、雄大の言動とは裏腹に、身体は思い通りに動いてくれない。 「なんで俺は手を伸ばしてるんだ 引っ込め!引っ込め!引っ込め! 嫌だ!嫌だ!嫌だ!………………」 『今は俺に任せとけって。 お前はゆっくり見とくだけでいい…』 とうとう雄大の手は、財布を掴んだ。
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