第二章 迷いの森

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「今声がしたわよ!?」 「神木のほうから……声がした」 三人が神木に目線を変える すると神木にさっきまでなかった二つの目と一つの口が動いていた 「うわ!びっくりしたわ!」 「ネフィア、失礼だよ?」 デュオは神木に対する素直な感想を述べた 「あなたは?」 フリュネが問いかけると神木は答えた 「我は木の精霊エント。木の属性を司る十大精霊の一人である」 「え!あの世界を司る十大精霊の一人!?」 エントの答えに驚き、驚愕の声を上げるデュオ 「精霊ってあの魔素で出来ている集積体のことよね?」 「いかにも、我ら精霊は魔素(グレイン)の集積体であり、それが物質化したものである」 エントはネフィアの問いに答える 「精霊?集積体?」 そのなかでフリュネは頭上に?マークを浮かべながら、不思議そうに会話を聞く 「そこの黒髪の少年。これを受け取れ」 「これは?」 エントの長い手のような枝から笛のような物を受け取るデュオ 「バウム達を呼ぶための笛だ。その笛を吹けば、我の精霊の力を使い、瞬間移動させ、お前達を支援することが出きる。そして紫髪の少女よ」
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