第二章 迷いの森

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「私……?」 フリュネは首を傾げて、エントを見る 「お前には我を召還する素質がある。 故に我を召還する権利を与える。 我を召還出来るのは今のところお前だけだ。 その力、有効に使うが良い。 我はお前に忠実を誓う。 お前も我に忠実を誓うが良い」 「私は……あなたに忠実を誓う」 たどたどしいがフリュネはエントに忠実を誓った 「ここに我とお前との契約が出来た」 「ありがとう。エント」 フリュネはエントを見上げ、礼を言う 「さぁ、我の力を通じて、森の出口の前まで瞬間移動させる」 そう言って、三人の周りに術式が現れた 「ありがとう!この笛は使わせてもらうよ」 デュオは微笑んで、礼を言った 「なんかこっちも色々お世話になったわね」 「うん……またね。エント」 三人はエントとバウム達に見送られた 「まさかフリュネがエントを召還できるなんてすごいわね!」 「そう……なの?」 首を傾げて言うフリュネ 「うん、それって凄い事なんだよ?」 「ふぅん」 フリュネは曖昧に相づちをする 「さて!この森を出て王都を目指すわよ!」 三人は森を出て、西シェルタ街道に出た
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