アイツとの出会い

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さっきの『仕事』って言うのは俺達が属している能力者組織での事でその組織名は『夢幻の境地に立つ者』(ファングクリエイターセクト)という。俺はその中の諜報部に属している。春奈の方は戦闘部に属している。 ま、俺は早くこんな組織から抜けたい気持ちが一杯だからな… しばらく春奈と歩いていくと一つの学校が見えた。ここは俺達が通っている学校…『誠輝高等学校』っていう名前だ。 俺達は下駄箱へ靴を入れ、たくさんの生徒が行き交う廊下を歩き、階段を上がり、自身の教室へと行く。 「じゃ、ナオまた」 と言って春奈は自分のクラスへ行った。春奈のクラスは三組。俺は一組だ。 俺は教室へ入る。今日が入学式な為か殆どの生徒がいる。 「グットモーニング!!尚也!!」 と、そこで俺の所に大の字で飛び込んできたヤツがいた。派手なエメラルドグリーンのツンとした髪に、イケメンと言っていい顔立ち、茶色い瞳。そして同じ制服。首には一風変わったネックレスをぶら下げている。 コイツの名は創馬輝和(そうまてるかず)。俺と同じ能力者で同じ組織。愛称はカズ。組織では俺と同じ諜報部。オマケに腐れ縁だ。まぁとりあえず……… バキッ!! 「ぐほォッ!!」 カズを蹴飛ばした。 カズはそのまま軽く吹っ飛び、少し転がった。そしてカズを軽く一瞥すると、自身の席まで歩く。すると視線に気付き、その方向を向く。 ……………なんか黒髪のポニーテールの女子が俺を睨んでる………俺、あの女子見たの初めてなんだが………まぁ良いか。 俺は無視し、自身の席に座った。
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