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コクコク頷く私とタイムくん。
「ははは」
「「えっ!?」」
なっ何その真顔笑いッ! 怖ッ!
「ティラキに手出す位ならタイムに求婚した方がマシだな」
「ぇえーっ!? しっ師匠っ! ボーイズ! ボーイズぅっ!」
「あかり、朝食を作ってくれるか」
「あ、はっはい! すみませんでした! 寝坊して遅刻しました! 今後はこのような事が無いように致します! どうか許して下さいっ!」
頭を地面に擦り付ける程に何度も下げた。
「言っただろ、定時は無い。休みも週に二日は必ず取ってくれ」
「わかり、ました」
「お前の休みに俺も休めるようにするから。同じ曜日に休みを取ってくれるか。ほら、二人とも中に入れ」
やっぱり、大人だな。
先に私室の中へと入って行ってしまうジェノバさん。
私とタイムくんは顔を見合せ、彼の後を追って部屋に入った。
すぐに、ホイップクリームでろでろっと乗っけたチョコレートと珈琲のフラペチーノをジェノバさんに。濃いめのブレンドコーヒーをタイムくんにお出しして。
目玉焼き、フランスパンを焼いて、コーンの冷製スープをミキサーであっという間にちゃっちゃと作る。私はオレンジジュース。ジェノバさんに、今日はお前も一緒にと言われ……。私の分も一緒に。多めに作らせて頂きました。
テーブルに全て用意し、三人同時に、「いただきます」召し上がれ。です。はぁ、お腹すいた。
「結論から言う」
は……。
私がタイムくんにスープをよそって手渡した瞬間、ジェノバさんが発言した。
「ティラキは俺の妹なんだと思う」
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