prologue

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「はぁ・・・」 テストを鞄に突っ込み、頬杖をかいて空を見上げる。 「ーーーだからな。そうそう」 先生の言葉を切るという仕草はずるいと思う。 ボーッとしてても注意を集めさせる力がある。気がする。 「明日の総合、博物館に社会科見学することになった。現地集合だから遅れるなよー」 そう言ってHRは終わった。 帰る途中、友達と待ち合わせすると約束した。 分かれ道で見送りながら、ふと思う。 あいつと俺って、どういう関係なのだろう? 対してプライベートでは遊ばなく、学校のみ接する友達。微妙だ。 とぼとぼと帰りながら思う。 そう、俺は平凡なんだ。 今回帰ってきたテスト。9教科平均およそ45点。 勉強してもすぐにあきたり別の事をしてしまう。 普通すぎる日常。 そういえば明日の博物館、どこなんだっけ。 家の扉に手をかけながら思う。 何か刺激な事があればいいんだけど・・・
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