15歳の俺

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おばあちゃんは胃ガンで亡くなった。 俺ん家からおばあちゃんん家まではかなりの距離があり、連休の時くらいしかいけなかった。 俺が14歳の時に胃ガンが見つかり、もう手遅れだったそうだ。 でも俺の親はおばあちゃんに嘘をつきすぐに治るよって言っていたとき俺は今すぐにでも本当の事を言いたかった。あの嘘は今までで一番辛い嘘だった。 おばあちゃんはベッドに横になりながら笑っていた。 数日後 俺はお見舞いしにいった時だった。 俺の親が飲み物を買いにコンビニにいった。 俺はおばあちゃんと2人っきりになった。おばあちゃんは優しくか弱い声で言った。「私はもう長く持たないんでしょ?」と俺に涙を浮かべながら訴えかけてきた。 俺は本当の事を言ってしまったするとおばあちゃんは笑顔で"ありがとう"と言ってくれた。 俺がなぜ?と言うと、本当の事を言ってくれたからだよって言われた。 それからおばあちゃんは日に日に痩せ細っていった。 そんなおばあちゃんを俺は見たくはなかった。俺は人はなぜ死んでしまうのだろうと思った。悲しい気持ちはこの事かとこの時にわかった。
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