幼少期

3/5

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
それから月日が流れて俺は8歳になった。 夏休みになったのでおばあちゃんん家に遊びに行った。 俺は一人で川に行って遊んでいた。一匹の魚を見つけて夢中になって追いかけたら岩のコケであしを滑らせて転んでしまった。俺はおでこから落ちて気絶していたらしい。そして一番最初に見つけてくれたのはおばあちゃんだった。 俺はおでこを6針縫った。 幸い早く見つかったから出血は少なかったらしい。 もしおばあちゃんが見つけてくれなかったら今頃僕はここに居ないかもしれない。 それなのに俺はおばあちゃんにお礼を言えなかった。 その時の俺は恥ずかしくて"ありがとう"はとても言える気がしなかった。 そして夏休みが終わり、俺はおばあちゃんん家を出るとき、おばあちゃんが"またおいで"と言ってくれた。その時俺は5歳の時"出てけ!"とおばあちゃんに言った記憶が思い浮かんだ。 あんな事を言われてもおばあちゃんは俺にまたおいでと優しく言ってくれた。 俺は車の中で嬉しくて泣いていた。 そして4年が過ぎ。 俺は12歳になった。 俺は反抗期でなんでもイラついてしまう歳だった。 この年の夏休みもおばあちゃんん家に行った。 俺はおばあちゃんん家に行くのもめんどくさくて、イライラしていた。 おばあちゃんん家につくと2階にいき部屋を閉めて、テレビをみた。 何時間か過ぎたら、おばあちゃんが部屋に来た。「晃、ホットケーキ焼いたけど食べる?」と聞いてきた。 俺はおばあちゃんの持っている皿をはじいて、怒鳴った。「ウゼェんだよ!!静かにしろよテレビが聞こえないだろ!」っと おばあちゃんはホットケーキを拾って部屋から出て行った。 俺は罪悪感で一杯だった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加