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「なん…だと…?じゃあ、咲ねぇと華は知ってたって事か…?」
「一週間前に言われた」
「幸ちゃんは、あーだこーだ言いそうだから黙っとく事にしたみたい」
ガッテム!と叫んで、幸はその場に崩れ落ちた
咲と華は、そんなのお構いなしに朝ごはんをもそもそと食べ始める
「ほらほら、幸ちゃん。落ち込んで無いで、朝ごはん食べちゃいなよ」
「早くしないと、幸にぃの分も食べちゃうよ」
「うん。そうだな。うん。悩んでも仕方ない。もう、こうなってしまったんだから、腹を括ろう」
幸も席に着いてもそもそと朝ごはんを食べ出した
そして、目玉焼きにかける醤油を取ってもらう為に幸は咲に声をかけた
「咲ねぇ、醤油取って」
「はい、ソース」
「え?いや、醤油が欲しいんだけど…」
「ソースかけたら美味しいよ?」
「じゃあ、幸にぃにマヨネーズをオススメするよ」
「いやいやいや、マヨネーズとか1番ねーよ!」
咲のソース攻撃を避けた先にマヨネーズを構えた華が待ち構えていた
更にそれを避けた所に咲が構えていたソースが目玉焼きに直撃した
「おいィ!?」
「食べてみ食べてみ」
「その上にマヨネーズは如何かな?」
「いらねーよ!たく…目玉焼きには、醤油だろよ…(でも、思ってたより美味いかも…)」
文句を言いつつも目玉焼きをもそもそと食べる
他の二人は、先に食べ終わって食器を片付けてから、華は服を着替えに部屋に戻り、咲はソファーでグダーっとしていた
「ほらほら、咲ねぇ。家事の当番とか決めないと」
「全部、幸ちゃんで…」
「却下に決まってんだろ」
幸は、適当にA4紙を持って来て一週間の内にやらなくてはいけない物を書き込んで行った
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