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出勤時間ギリギリ。 とにかく、お湯で洗顔を終え、冷水に切り替えて、肌を引き締めてから家を飛び出した。 歯は、磨き忘れたらしい。w なんとか、いつもの電車、いつもの車両に乗込み、ドア横の定位置の手すり付近を陣取る。 「たけちゃん??」 白いコートの女性が、いきなり声をかけてきた。 「あの、たけちゃんですよね?駄菓子屋の。」 「おぉ。いっちゃん?」 幼なじみだった。 童顔なのか、昔から老けていたのか、こうして声をかけられることが良くある。 「何年ぶり?成人式以来か?」
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