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地球圏統一連合軍の上層部の中には、誰一人として地球を離れる者はいなかった。
厳しい生活を送っているものに対し、生活保護という餌をちらつかせ、宇宙に移住させていたのだ。
それから数年…
地球を守るためという無理矢理な理由で納得せざるをえなかった、コロニーに住む人々と、地球に住む人々の間にある事件が起きた。
コロニーの視察に訪れた政府の高官が、暗殺されたのだ。
犯人はそのコロニーの住人だった。
コロニーでの生活に不満を持ち、地球に住む政府高官に恨みを持っていたのだ。
だが、事件はそれだけでは治まらなかった。
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