終わりは存在しない。

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「ちょ、…まって、ふじっ、!」 「…むり、」 冷えた部屋に二人の荒い息だけが響く。待って、と言ったところで藤原の腰の動きは止まらなくて、与え続けられる快感にひたすら鳴いた。 「ふじわ、ら、」 「なに、いのもと」 「んっ…、」 名前を呼ばれると同時に藤原の手が俺自身に優しく触れる。指の腹で先を撫でられ、時折立てられる爪に体が震えた。 藤原は俺の好きなとこを知りながらわざと違うところを突く。そして俺に言わせる。 「いのもと、ここ気持ちい?」 「はぁっ、そこ、やなくて…、」 「ん?自分の好きなとこ、自分で探してみ?」 そうやって低い声で俺に言う。 藤原の手が腰にまわされると自ら腰をぐいっと動かして良いところを藤原自身に押し当てる。 (ああ、恥ずかしくて死にそ。)
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