どちらかというと、幸せ。

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いつだって余裕なんかない。 何度も繰り返してきたこの行為だって、やっぱりその瞬間は緊張して全身に力が入ってしまう。 だけど藤原はいつだって優しい。 今だって、我慢できひんくせに俺を思ってストップしてくれている。 藤原の額から汗が一粒、ぽとりと落ちた。 「ふじわら、もう大丈夫やから、」 「ほんまか?無理すんなや?」 正直言えば自分自身もこれ以上待つことなんかできなかった。 「はや、く、」 「もう途中で止められへんからな」 そう言うと、藤原の腫れ上がったそれが俺の中に深く入り込む。 一定のリズムで腰を打ち付けてくるたびに、最奥に当たるたびに、擦れて密接し合うたびに、息が途切れそうになるほど快感を覚えた。 「はぁっ…、も…、」 「まだまだやで?」 藤原の左手で俺自身を緩く、物足りない程度に扱かれる。 身震いがした。 「ぅあっ、イ、くっ…」 頭が真っ白になると同時に藤原は手に放たれた欲を見せつけてくるように舌先で舐めあげた。
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