冬のある日

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空からは雪が降り、いかにも冬といった感じだ。 今日は日曜日、登校の義務はないので、私は近くのデパートに来ている。 軽い運動も兼ねて10分ほど歩いて来た。 目的は食材の買い出しと、暇つぶしで。 私にはいっしょの時間を過ごしてくれる友人も、家族もいない。 父は私が幼いころに出て行った。 母は去年、病気でこの世を去った。 そのあとで2人で生活していた兄も、蒸発してしまった・・・。 私は、1人ぼっち。 「別に、寂しくなんかない」 そう自分に言い聞かせて、強がって、生きてきた。 一階の食品売り場に足を踏み入れカゴを手に取り、現在の冷蔵庫の中身と財布の残金を思い出しながらカゴに、必要なもの、安くて保存が利くものを入れていく。 お金は母親の財産と保険、それから兄の少しの貯金で、なんとか私が働ける歳になるまで生活できる。 カゴの中が半分ほど埋まったところで少女はレジへと向かう。 あまり重いと持って帰る時が大変だから。 「それでもちょっと買いすぎたかな・・・?」 1人呟いてからあることに気がつく。 そのきっかけはお腹の虫の鳴き声。 「朝から何も食べてないんだっけ」
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