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自分の将来…。
自分は何になりたいのか…。
自分はこれから通う高校はどうするのか…。
自分は高校を決めるまでの数日、今までにないぐらいの迷いと直面していた。
そもそも親は仮に自分がＳ市の高校に行きたいと言ったらどうするだろうか。
それを考えると、元々地元の高校に通う事しか最初から道はなかったんじゃないのか。
身内の反対を押し切ってまで行く価値がＳ市の高校にはあるのだろうか。
自分の進みたいとひそかに思う期待と、それに対する不安も湧き出てくる。
自分一人で物事を決める事が許されない立場にもどかしさすら感じていた。
いい加減考え疲れた自分は、タイミングを見計らって聞いてみようと決意するまで、ややしばらく時間がかかった。
そして、自分はまず最初にこの事を母親に打ち明ける事にしたのだった。
「ちょっと話したい事があるんだけど…。」
母親に恐る恐る切り出す。
「なしたのさ？」
母親も何か言われる事を覚悟した感じであった。
「高校の事なんだけど…Ｓ市の高校に行きたいって言ったらやっぱり反対するよな？」
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