裏切りと恋愛と…～高校時代編～

決意

「父さんがなんて言うかはわからないけど、Ｓ市の高校に行きたいならそれでいいんじゃないのかい？」

自分の想像とは真逆の答えに正直驚いた。

自分にとって、昔から口うるさく手が早い母親のイメージが強い為、素直にいいよと言うとは思ってはいなかった。

「わかった。そしたら父さんが帰ってきたら話してみるわ。」

とりあえず母には反対されなくて良かった。

部屋に戻りまた考え出す。

そういえば昔から親には迷惑をかけっぱなしのような気がする…。

中学校でも問題ばかり起こしていた自分は、ここでも中学校生活での最後の我が儘を通そうとしている。

昔から喧嘩っ早かった自分のせいで、父も母も何度学校や相手宅に出向き謝罪をしてきたであろうか…。

しかし喧嘩をして怒られた記憶はあまりなかった。

小学校一年生の時、こことは違う町に引っ越した時に転校生だったせいか、学校でいじめられた事が何度かあった。

自分の二歳上に姉がいるのだが、自分がいじめられてるのを見ると、助けてくれたり仕返しをしてくれた時もあった。

ある日泣きながら家に帰ると、父が自分を目の前で正座させ厳しい口調で言った言葉がある。