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自分が成長出来るかのチャンスを見逃したくない。
実感した辛さで涙が出そうになるのをグッとこらえた。
話した勢いで涙が出てしまうんじゃないかと思いながらもヒロに語りかける。
「バカヤロ~が…。
夏とか冬の休みにはちゃんと帰れるじゃねぇか。
毎日は会えなくなるけど、その時はまたみんなでバカ騒ぎしようや!
約束だからな。」
「そうだね…。」
ヒロが静かに言葉を返す。
「走って酒もほとんどこぼれちゃったな…。
コンビニ寄って行こうぜ!ムラの分も買ってってやるか。」
少し無理矢理だが明るい態度をとってみた。
「そうだね…行こうか!」
ヒロも同じ態度で言葉を返した。
この後…二人の酔っ払い中学生は、パトカーに終われる事となった…。
俺はS市に行っても皆とは一生の付き合いでいたい…。
S市に行くまでは、皆と一分一秒でも一緒にいたい…。
これからも皆で手を繋ぎ一歩ずつ前に進みたい。
誰かが躓いてバランスを崩した時は手を引き助けてやろうな…。
ヒロも頼むぞ…。
明日、父に話そう。
自分で出した答えと決意を…。
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