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「ちょっとさすがに声大きいって。」
ケンは口元に人差し指を立て、焦った様子で答える。
そして二人でT先生の様子を確認すると、やっぱりこっちを見ていた。
しかもさっきよりも表情がやや渋めである。
「ちょっと声が大きかったかな…。」
軽く苦笑いをしながらケンに聞くと、うんうんと頷いていた。
それから15分程経っただろうか。
なんとか厳しい眠気から耐え、入学式が終了した。
この後生徒達は全員教室に戻る事になる。
全員が教室に戻り、T先生が全員集まったのを確認する。
全員を着席させ今後の登校日と時間割の説明を簡単にする。
そして待ちに待った
「本日はこれで終了です。お疲れ様でした。」
のT先生の言葉でやっと帰れる時間が来た。
席を立ちゾロゾロと帰りだす生徒達。
ある程度覚悟はしていたが、自分とケンの二人が呼び止められた。
「君達二人は入学式の時騒がしかったな。
次は覚悟しとけよ。」
とT先生が言う。
「は~い。すいません。」
とりあえずその場凌ぎで謝っておく二人。
直ぐさま解放されて、ケンと二人で玄関に向かいながら会話をする。
色々話してるうちに、他にも共通点がある事を知った。
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